
仕事ゲット&人種の話〜オーストラリア⑩
農園への送迎の車に仕事がないか聞いて回る「ジャンピング」
確率はかなり低いが何もしないよりは…とまだ日も昇っていないうちに郵便局へと向かった。
しかし、見ず知らずの人に「仕事ください」と言って回る(英語で)ことは非常にハードルが高かった。
数十分そこにいたと思うが、声をかけたのは1人だけ。しかも即答で「ない」と言われてしまいその日のジャンピングは終わりを迎えた(私の中で)
※その後何度か早起きして行ったがその都度1回くらいしか声をかけられなかった😞
ジャンピングが終われば仕事もないので1日のんびり過ごした。
宿には他にも仕事を待っている人がいたので話したり、本を読んだりして過ごした。
スマホもパソコンも持っていなかった時代の時間の使い方は今ではあまり味わえないのかなとも思う。
のんびり過ごすのは良いがお金はもう残り少なかったのでスーパーで野菜とコンソメを買ってスープを作り食パンと食べるという節約生活を送っていた。
そして日課として宿のレセプションに「あとどれくらいで仕事がもらえる?」と聞きに行っていた。
入居したときは15人ほど私の前に待っていたリストだが1週間ほど経っても未だ10数人がリストに残っていた。
日中宿で過ごしている人に聞くと、中には1ヶ月待っている人もいるらしい。なんとも不安な気持ちで過ごした。
来るべき肉体労働に備えジョギングもした。
そして入居から2週目のある日、レセプションのスタッフから呼ばれた。
「来週から働けるよ😊」
!!!
ついに仕事がもらえることになったのだ!
しかもリストには自分の前に未だ10人ほどの名前があった。
毎日仕事がないか聞きに来ていた私に優先して仕事をくれたらしい😳
日本でこんなことするとクレームが入るような気もするが(笑)
野球やってるから動けるアピールや休まないアピールをした成果だと思う。
まあ仕事内容的に女性より男の方が働けるポジションが多かったり
あとファーム(農場)によってアジア人を多く雇ったり、英語が上手いヨーロッパ人しか雇わなかったり様々な方針もあった。
人種や国籍による固定観念で「〜人はよく働く」「〜人は英語が下手」「〜人はすぐサボる」というイメージがあること。そしてそれを理由に待遇が変わることも味わった。
「〜人だから」というよりも「英語が通じないから」という理由がほとんどだとは思うが。
そういった部分の巡り合わせなどもあり、私は幸運にも仕事を思ったよりも早く貰えたというわけだ。
初めての海外であるこの1年間は日本にいる時は特別考えることもない「自分は日本人(アジア人)である」ということを実感する機会が数多くあった。
とにかく仕事を貰えた私は、怒涛の早起き&肉体労働の生活に入っていく。
ワーキングホリデーでいる人の中には農園生活にハマり期間のほとんどを過ごす人もいるほど謎の魅力があるTullyのバナナ農園。
私の中でもとても良い思い出になっている✨
-続く-
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